K. Trooper
やはり、週末に飲むビールはそれはもう格別で。
平日コツコツ頑張ってきた自分へのご褒美感と、二日間という束の間の休息へのワクワク感。
華金はやはりテンション上がりますね!
連勤無事に終わってよかったってわけで、始めちゃってます!
みんな、乾杯!
えっ、今日水曜日?
こんばんは、フリーターです!
さあ、間が空いていることは忘れたかのように今夜も素面じゃ書けないブログ始めますよー。
気付けば企画まであと10日ほど。
完全に終わらない気がしてきたこのブログ。
そんな今日はサクッといけてしまいそうなチューン、
Audinaries EPの4曲目、K. Trooperのご紹介です。
K. Trooper
この曲は確か2nd Demoのツアーのちょい前くらいに作り始めた曲です。
waterweedの大賀さんに
「わかりやすい曲も作ってみれば?」
というアドバイスを頂いたのがきっかけでした。
確かに、パンク周りでやってるにしては直球なパンクっペー曲がないなと。
この時ライブを始めてからおよそ1年。遅いよ、気付くの。
ポップポップパンクパンク言ってた私も24になり、大人のカッコよさがわかり始め
周りに渋くて格好いいのにカツアゲとかしない怖いおじさんに囲まれるようになって
「俺もやったるで!2010年代のパンクロックやったるで!」
と何故か関西弁で思い(久し振り)構想を練り始めました。
第3次パンクブームの最中に青春真っ只中だった僕にとってのTHEパンクのイメージは
もうこのバンドに尽きます。
RANCIDは声はいかついけど曲の中にうっすら漂うポップ感が好きで、
高校からですがよく聴いていました。
ただ今回は甘い曲にしたくないというのもあり、
中でも勢いとテクニックと硬さのバランスがすごく丁度いい
5枚目のRANCIDがこの曲を作る上で欠かせない一枚でした。
中でもインスパイアされたのはBlackhawk Downです。
その曲のイメージTシャツを買うくらい好きで、堪らん!
この曲は歌詞をよく読んでいないのでわかりませんが、
飛行機?ヘリ?みたいな音がして、戦争のイメージが頭に残りました。
そして曲を作っていくわけです。
パンクロックだから~
コードチェンジをあまりしないで~
男臭い感じ出して~
など考えながら
速め!
硬め!
ということ以外はあまり考えずコード進行とメロディーを決め、
全体像を膨らませていきました。
いざ歌詞を書くとなった時に、歌詞は大抵テーマを掴むまで悩むんですが、
パンク→RANCID→Blackhawk Down→戦争
戦争!
という安易な発想で珍しく一瞬で決まりました。
戦争の知識はほぼ皆無なので、どうしたものかと悩んでいましたが
「日本で戦争と言ったら神風特攻隊だろ」
とまるで何かに耳打ちをされたかのようにはっと気付き、
その一員になったような気持ちで書き始めました。
K. TrooperのKは神風ってことです。
ばれないようにそれっぽくタイトルを考えたんですが、
いざばらしてしまうとすごくダサいですね笑
メンバーも「ま、まじか…困」みたいな感じだったと思います。
この曲で一番言いたくないネタでした。
ぱっと思い浮かんだ単語や情景、言いそうなセリフをそのまま歌詞にしていった結果、
為りきって楽しんでる間にできてしまったというのが実感です。
完全なるフィクションの歌詞を作ったのも初めてのことと思います。
この曲はパンクっぽい曲にしようという事で、
メロディーという甘さはできるだけ控えなくてはなりませんでした。
暴力的で何かに飢えている、喉が渇くようなチリチリした感じも出せればいいなと思い、
あのような歌い方とメロディーになります。
本当はもっと軍歌っぽくしたり
昔のコテコテなロックぽくした方が雰囲気は出るのかもしれませんが、
それは今の僕にはできません。
自分なりに、ポップパンク~ロック~オルタナなどを経由して作ったパンクロックにしたかったんです。
歌い方のせいですごくわかりにくいけれど、
起伏が少なく、変なスケール?の音を使ったメロディーに仕上がったので
こんな曲ですが、トップクラスにメロディーの気に入っている曲です。
これ書いてて思い出したんですが、
僕がこの曲を初めてスタジオに持って行ってメンバーに聴かせた時、
速さを求めていたあまり、
思いが先走りすぎてそのスピードにストロークがほぼついていってなかったようで
リズムはグチャグチャ、メロディーはフワフワ、声はガサガサ、
全然なんのこっちゃわからんくて、なんなら笑いを堪えていたみたいです。
神妙な面持ちで聴いてくれていたと認識していただけに、後々その話を聞いてとてもショックでした。
あぁ、ただわからなかっただけなんだ、と笑
その後まずはゆっくりやっていこう、
アレンジ詰めて徐々にペースを上げていこうという話にまとまり(←ここで気付け)
腕をパンパンにしながら「筋トレだ!」とか言いながらアレンジをし、筋トレを重ねていきました。
いざレックでは、ドラムのともちゃんに
「速く!それじゃ撃たれる!もっと速く!」などと言って限界まで速く叩いてもらいました。
その結果、ナイステイク録り終わり寸前の最後の最後に活動限界を迎えた彼は
スティックを飛ばすというアクシデントに見舞われました。
おそらく最後の力を振り絞ったテイクだったのか、半分くらい「もう無理!」と悟ったのでしょう、
「あー惜しいなー!」とかいう僕を尻目に、
「これはこれでいいんじゃない?」
という彼に見事論破された私はこれをオーケーテイクとしました。
ともちゃん、君、いい先生になれるよ。
能々聴いたらなんか最後に撃たれて薬莢が落ちる音っぽいし、
力尽きた感も出てますね。人から物になってしまった感じ。
今では「これはこれで、その瞬間っぽくていいか!」と感じています。
おかげでその時のこと今でもよく覚えてるしね。
その時に起こる予想外のハプニングは時に100%を超えることがあるんです。
いつかこの事もそうなればいいな、なんて思います。
そしてこのEPはテーマが僕の中で「素」とか「丸裸」とか「盛らない」とかなので、
歌詞カードには歌詞以上のことは書きませんでしたが
ゲストボーカルとしてSHORTAGEのNaoto Ideue氏が参加してくれました。
参加してくれたってゆーか、この音源はスタジオで録ってもらったんですが、
ちょうどその時に彼が下の階で働いていたので、引っ張ってシャウトしてもらいました。
結果、一番いい声残してまた仕事に戻っていきましたね。
その時の背中がハードボイルド過ぎました。
ゲストボーカルは初めてで嬉しかったです。すげーレックしてる感増しました!
いつもありがとう。
この曲はツアー直前に完成したので、
「万が一アンコールなんてーもんがあったらこれやろう」
なんて話をしてたのですが、
まんまとツアーファイナルまで初披露を逃した曲であります。
Audinariesの曲にはいろんなタイプがあると思っているんですが、
これは最もパンク指数の高い曲です。
今更だけど、こういう曲がもっと必要だったのかなぁ、なんて思います。
疲れるけどもその分ボルテージが上がる曲です。
一曲目にやって、みんなを置いてけぼりにできる曲です。
使い道が色々あって好きなんだなー!
既にお気付きでしょうが、結局作ってく内に楽しくなっちゃって全然わかりやすい曲じゃなくなってしまいましたが、
今の僕が作れる一番イケてるパンクソングです。